木花

コノハナ

「知らなかった、ぼくらの戦争」

アメリカの詩人、アーサー・ビナードさんが

文化放送の番組のために採録した戦争体験談をまとめた本。

 

歴史の定説の、中身を丁寧にみていくと

ちょっと疑問に思うような事実に出くわすことがあります。

その事実を積み重ねてみると、物語の芯に

定説とは別の、もっと理に叶った筋が、みえてきたりする。

それが実際だったんじゃないかと思うような、筋です。

多くの場合、あっちの筋とこっちの筋が絡まり合っているし、

定説だけを語る大きな声に阻まれたりして、芯はみえない。

そういうことが、思っているより、ずっと多く

歴史の中で繰り返されてきているんじゃないかと思います。

世界のあちこちで起こっている紛争も、日本の政治も、

同じだろうという気がします。

 

日本国憲法の前文に、「いづれの国家も、

自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって」

という箇所があって、初めて読んだ小六の時から

わたしはその一文に、魅かれ続けています。

自分だけじゃない、生きているのは。