木花

手しごと コノハナ

NETWORKS

 

二〇一七年十一月三日 朔フェス@美杉町。

家から歩いて十五分の日本料理「朔」へ友人と行く。

むらのわの仲間、節知の岩田さん、

美杉リゾートのみどりちゃん、

HOA BINH TABLEのいづめ夫妻、

月の庭のかおりさん、而今禾のきょうこさん

朔の主人夫妻、ひらのきかく舎のひらのさん

いつもはヤギのシロが居る牧場に自作の円形ステージ

白い大きな天蓋、手作りしたであろう木の長ベンチ

青い空に黄葉し始めた山の稜線

嬉しそうに人の間を縫って歩く犬のゆうちゃん

 

このステージで音を出すのは気持ちがいいだろうなぁ

 

美杉のこんな山奥に、二百人が集まってライブする。

朔の主人がこの日の為に、どれだけの準備をしたか

想像できる。手を抜かずに、ものすごい労力をかけたのだ。

いつも、一つのことしかできない、と言う。

美杉むらのわ市場に出ていたときも

鹿カレーを三日がかりで仕込んでいた。

テントもテーブルも自分で作って、毎回組み立て

お客様に心地よく食べて頂いていた。

そうやって、たくさんのファンに恵まれて

美杉での「朔」は始まったのだった。

 

市場を五年やってきて、初めて

あぁ、これを、私たちは毎月していたのか、と思った。

それはやっぱり、大変なことだったのだ、と思う。

 

この音楽は、山への奉納だと言って

朔の主人は大太鼓をたたいた。

 

NETWORKSの音楽

目を閉じたら、渋谷のライブハウスに居た。

新宿リキッドルームの跳ねる床。揺れるからだ。

こういうリズムのある音楽を、プロの音楽を

久しぶりに体感した。楽しかった。

美杉の山のなかに、音が響いていることが嬉しかった。

日が山に暮れかける頃、

目を閉じると音だけがそこに在った。

 

そうして、犬の散歩に遅刻し早足で帰ると

母とわんこがてくてく歩いていた。