木花

手しごと コノハナ

「知らない」

星野源さんの歌。

アルバム「STRANGER」の終わり

レコードノイズからの流れが好きです。

一曲目「化物」も好き。んー、全部好き。

声が好きなんです。

 

「知らない」を聴くと泣いてしまう。

それはこの曲が生まれたときに

彼の心が泣いていたからじゃないだろうか

そんな風に、涙が出る。

 

七年前に手術を受けた後、心底弱って

私は雑多な情報を受け取ることができなくなった。

がちゃがちゃしてしまう

そんな風に、言って

テレビも情報誌も、フェイスブックも、携帯も

全部手放して、一番薄い新聞だけにして

ずっと、自分の世界を立て直していた。

昔好きだった本も服も、随分捨ててしまった。

 

だからテレビでやっているような

ドラマや映画や音楽に触れたり

或いは東北の人たちの震災手記を読んだり

そんなことができるようになって

自分が一番びっくりしているし

強くなったなと思って喜んでいる。

 

音楽家で、俳優で、文筆家の、源さん。

初エッセイ「そして生活はつづく」から追って読んでいくと

最新刊の「いのちの車窓から」に至って、びっくりする。

だってすごく、成長しているのだ。

始めは苦手だったという文章が

ほんの七、八年の間に、すごく巧くなってる。

書けるようになりたいから、書き続けてきた。

 

「蘇る変態」に

くも膜下出血から完全復活までの一年が書かれている。

死に直面するという経験が、この人をどれだけ変えたか。

くだらなくて、オープンで、まっすぐ。

自分もがんばろう

そう思わせてくれるのものは、どこにでもある。

 

静かな時間が必要なときも、ある。

でも静かな中だけに、答えがあるとは限らない。

雑多な中に、静かなものが見つかることもある。

いろんなものを抱えて

すっと立っていられる自分でありたい。