木花

コノハナ

「羊と鋼の森」

十月に図書室に予約を入れて、先週届いた

宮下奈都さんの本。

不思議なタイトルだなと思っていたら

ピアノの調律のお話しでした。

 

宮下奈都さんの本は、最初、図書室で見つけました。

「神様たちの遊ぶ庭」という

北海道の田舎町に移住した一年間のエッセイで

読んでいてすごく楽しかった。

それで、他の本も借りることにしたのでした。

 

彼女は言葉が多いな、と思います。

回りくどいくらい、細やかに説明される情景に

なにがなんだかわからなくなるときがある。

でも、なんとなく柔らかくて曖昧で温かい

そんな空気が本を包んでいて、心地よく感じます。

 

羊と鋼の森の舞台は北海道でした。

あの一年間の移住が、

この本を生んだのだろうという気がしました。

移住がなくても物語は生まれていたかもしれないけれど

この形にはならなかっただろうと。

 

読み進めている間に、いま、なにか

とても大切なものに触れている、という想いに包まれました。

読み終わるまで頭の傍にふわふわ浮かんで

まとわりついていたそれは、今もあって

それがなにか、まだはっきりしないのですが

仕事に向かう姿勢のようなもの。

自分の仕事のコンセプトになるような、なにか。

 

いつも、なにかを気づかせてくれる

 本が好きです。