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木花

手しごと コノハナ

「アニマの鳥」

タイトルに魅かれて読んだ、石牟礼道子さんの本。

島原・天草の乱についてのお話しでした。

 

学校の教科書で名前だけは知っている

島原の乱天草四郎

 

島原半島や天草の島々は

痩せた土地に見合わぬ年貢を求められていた。

数年に渡った飢饉で嵩む一方の未進米。

もう差し出すもののない百姓に

城の殿様は、容赦なく家族を質に取ってゆく。

心の拠り所であった宗旨は奪われ

食べるものもなく、このままいけば

飢えて死ぬか、領主に殺されるか

いずれにせよ、死しかない。

 

なんのために、生きているのか。

なんのために、生きるのか。

 

死ねばパライソ、天国にいけると言う。

後生は良きものにできると言う。

 

十代半ばの益田四郎を筆頭に

三万七千人の百姓漁師が春の城(原城)に籠城し

十二万余の幕府方を相手に三ヶ月間を過ごした後

一人を除いて、女子ども老人皆死に絶えた。

 

籠城中、幕府方と交わした僅かな矢文の他

一揆方の心や行動を記す資料は皆失われている。

 

彼らが言ったことは

「私たち放っておいてくれ」という

ただそれだけのことだったように思えます。

 

好きな宗旨を信心して

僅かな作物を分け合って生きたかった。

 

人が人を、追い詰めるのだ、と思いました。

 

一揆の話なのだから、最後に皆

死んでしまうのは分かっていたのに

読み終わって二日も三日も

動揺していた気がします。

 

それから映画「沈黙 サイレンス」を観ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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