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木花

手しごと コノハナ

星野道夫さん

星野道夫さんの没後二十年写真展に行った後
星野さんの写真集や本を、開いていました。
 
「ナヌークの贈り物」という本に、こんな一節があります。
 
「少年よ、消えていくいのちのために祈るのだ」
 
「われわれは、みな、大地の一部。
おまえがいのちのために祈ったとき、
おまえはナヌークになり、
ナヌークは人間になる。
いつの日か、わたしたちは、
氷の世界で出会うだろう。
そのとき、おまえがいのちを落としても、
わたしがいのちを落としても、
どちらでもよいのだ」
 
ナヌークは、氷の世界の王者、シロクマ。
この一節に、全てが詰まっているような気がするのです。
 
病気や事故や災害で、消えていくいのちがある。
生きられるひとと、生きられないひとの違いは何だろうかと
考えることがあります。
 
これが理由と思ったこともあったけれど
いまになって、違いなんてわからない、と思うようになりました。
 
あのとき、星野さんが亡くなった理由と
私がいま生きている理由はきっと、同じなのだろうと思うのです。
 
この瞬間
このいのちがあった。
この世界の広がりがあった。
ただ、それだけのことだった。
 
そうして全ては流動していく。
 
星野さんの写真をみていると、そう思えてきます。
ワタリガラスの神話に、とても魅かれています。
 
 
 
 
 
 
 
 
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