部屋の障子に積もった長年の埃を払うべく
はたきとチリぼうき、濡らした布巾を手にして
天井から畳まで、はたいたり拭いたりして掃除をしました。
拭くっていうのはまた、格別の作業ですね。
勢い余って外のガラス戸の桟とガラスを拭いていたら
なんだか泣けてきてしまった。
この家は自分のからだなんだな、と思えたのです。
家を隅々まできれいにするということは
自分を隅々まできれいにすることなんだと思ったのです。
見えるところだけ整えて掃いて終わりの掃除では
見えないものが、拭き掃除で見えてきて
夢中で拭くうち、ごちゃごちゃしていた頭もすっきりして
びっくりしてしまいました。
拭き掃除の終わった部屋は、いつもと同じようで全く違い、
凛とした氣配が漂いました。
おうちも自分も大変心地よく
一度に全部するのは大変だから
毎日少しずつ、きれいにしていけたらと思います。