木花

コノハナ

本と映画、音楽

「THE LAST GIRL」

今月十日、「戦争及び紛争下において、武器としての 性暴力を根絶するために尽力したこと」により ノーベル平和賞を受けたナディア・ムラドさんと ジャーナリストのジェナ・クラジェスキさんの共著。 九日付の朝日新聞に掲載された記事を読んで イラクとコン…

「知らなかった、ぼくらの戦争」

アメリカの詩人、アーサー・ビナードさんが 文化放送の番組のために採録した戦争体験談をまとめた本。 歴史の定説の、中身を丁寧にみていくと ちょっと疑問に思うような事実に出くわすことがあります。 その事実を積み重ねてみると、物語の芯に 定説とは別の…

「ケルトの白馬」

イギリス児童文学に多くの作品を残した ローズマリー・サトクリフ。 彼女は二歳のころの病気がもとで 生涯車椅子の生活を送ったそうですが ケルト神話、ギリシア神話、 古代ローマとブリテンの歴史などを背景に 人々の暮らしも運命も戦いも まるで見てきたか…

「獣の奏者」

この夏、上橋菜穂子さんの本を だーっと、読みました。 「精霊の守り人」から始まる守り人シリーズ。 この世界に重なるもう一つ別の世界 その世界の変化が、この世界にも変化をもたらすという そういう世界の有様が、物語の背景にある。 そういうことは実際…

「魂の秘境から」

十日、石牟礼道子さんが 亡くなられた。 心のなかの芯が一本、無くなったような気持ち。 昨春から、朝日新聞に毎月下旬 石牟礼さんの文章が載るのを楽しみにしていた。 「椿の海の記」の一節に 「(前略)生命界のみなもとを思っただけでも、 言葉でこの世を…

「ヨーコさんの”言葉” それが何ぼのことだ」

佐野洋子・文 北村裕花・絵 佐野洋子さんの本を読みたいなぁと思って 図書室で手にした本です。 その1 せめてこれ以上、誰も何も考えないで 便利な世の中の、便利さを問う、ヨーコさん。 むらのわで表現したかったことや いま自分を取り巻く社会のことを改…

NETWORKS

二〇一七年十一月三日 朔フェス@美杉町。 家から歩いて十五分の日本料理「朔」へ友人と行く。 むらのわの仲間、節知の岩田さん、 美杉リゾートのみどりちゃん、 HOA BINH TABLEのいづめ夫妻、 月の庭のかおりさん、而今禾のきょうこさん 朔の主人夫妻、ひら…

「世界はうつくしいと」

長田弘さんの、詩集です。 こんな風に丁寧に ことばを扱う人がいるなら まだ ことばにできることがあると 希望をもてます。 なかに、 「すべての人間の不幸は、 部屋に一人で静かに座っていられないことに由来している。」 という、パスカルのことばが引用さ…

「夜の歌」

新聞に載っていた、なかにし礼さんの記事を読んで 彼の作品に、初めて触れました。 小説ですが、戦争を体験した自伝が軸になっていて 圧倒的な体験の数々に、読むほど言葉を失くします。 この人が人生を通じて背負ってきたものを 私はひとつでも背負って生き…

「天湖」

石牟礼道子さんの著。 湖の底に沈んでしまった在りし日の村へ いまも夢のなか、通う村人たち。 村人であった祖父のため、湖を訪ねた都会の青年。 水没を免れた寺に生まれた若住職。 それぞれの人生にある背景からくる言葉と 沈んでしまった村にあったものが …

「種まきびとのものつくり」

東京に居たころ 吉祥寺のちょっと雰囲気のある本屋さんで 手にした布作家の早川ユミさんの本。 これが、いまの生活の種だったかもしれません。 着るものを手で縫うこと 紅茶をつくること 太陽と月と共に暮らすこと 自分のからだをみること 茶の木の新芽がぐ…

「羊と鋼の森」

十月に図書室に予約を入れて、先週届いた 宮下奈都さんの本。 不思議なタイトルだなと思っていたら ピアノの調律のお話しでした。 宮下奈都さんの本は、最初、図書室で見つけました。 「神様たちの遊ぶ庭」という 北海道の田舎町に移住した一年間のエッセイ…

写真展 その三

写真展も、むらのわも楽しく優しく 無事に終わり、ほーっと一息。チャイを飲んでいます。 足を運んで下さった皆さま ありがとうございました。 明るい日射しと、皆の笑顔が心に残っています。 写真展の最中、ふっと これまでのことが言葉になって出てきまし…

写真展 その二

今日は受付担当日でした。 友人が来てくれたり 写真をみながら皆で話が膨らんだり 人に意見をもらう、というのは 貴重な経験ですね。 肯定は、喜びを 否定は、学びを与えてくれます。 多分、関心がなければ素通りしてしまうので たとえ否定的な意見であった…

写真展 その一

写好研の写真展が始まりました。 テストプリント プリント本番 プリントカット 壁面貼付けの為の細工を施す 会場に設置 初日を迎える。 留守の間に畑の柵が強風にあおられ 六十度になって揺れている。 崩壊の危機。 あぁ、大変。 あぁ、面白い。 毎日、新し…

「アニマの鳥」

タイトルに魅かれて読んだ、石牟礼道子さんの本。 島原・天草の乱についてのお話しでした。 学校の教科書で名前だけは知っている 島原の乱と天草四郎。 島原半島や天草の島々は 痩せた土地に見合わぬ年貢を求められていた。 数年に渡った飢饉で嵩む一方の未…

写真好学研究所写真展

気づけば三月 ご案内するのをすっかり失念していました。 来週、写好研の仲間たちと 三重県立美術館の県民ギャラリーで 写真展を開催します。 講師の松原さんは、今回は黒子役。 皆と一緒だから、なんとなく流れでやってきて 今まで葉書サイズで眺めていた皆…

「バガヴァッドギータ―」

京都のヨガスタジオ FIVE ELEMENTSで ヨーガの先生、金菱さんの バガヴァットギーターお話会『はじめに~概説編~』 に参加させていただきました。 http://www.kenbisalon.jp/topics/yoga/901/ バガヴァットギーターというのは 広辞苑くらいの厚さの本が全十…

「椿の海の記」

石牟礼道子さんの本「苦海浄土」のテーマは水俣病です。 私はその本をこれから読もうと思っているのですが その前風景とも言うべき、昭和初期の水俣の、 満州事変の起きる直前の三、四年、 石牟礼さんの二歳くらいから五歳までくらいのお話しが 「椿の海の記…

「シーモアさんと、大人のための人生入門」

伊勢の新富座で、映画を観ました。 ずっと流れているピアノの旋律が心地よくて 言葉は正確に覚えていないのだけれど、 イーサン・ホークが、ピアニストのシーモアさんに言います。 「商業的な演技の世界に辟易してしまった。 僕はもっと、人生を豊かに演じる…

ヨイク

九日、松阪市で北欧ライブを聴きました。 北欧バンドのカンランと ノルウェーからマリア・モッテンソン。 カンランの演奏 カリームさんが叩く中東の打楽器ダルブッカ 軽快で心地よくて、いつまでも聴いていたい。 マリアは二十一歳のラップ人 南サーミでトナ…

星野道夫さん

星野道夫さんの没後二十年写真展に行った後 星野さんの写真集や本を、開いていました。 「ナヌークの贈り物」という本に、こんな一節があります。 「少年よ、消えていくいのちのために祈るのだ」 「われわれは、みな、大地の一部。 おまえがいのちのために祈…

ECM-沈黙の次に美しい音楽

ひらのきかく舎の平野さんが所蔵されている ドイツの音楽レーベルECMレコードを聴く夕べ。 写真家・松原豊さんがジャケット写真について お話しされると聞いて、参加させていただきました。 レコードで聴かせていただいたECMのジャズは 透明感のある澄んだ音…

写真

なんのご縁か、美里町の写真家・松原豊さんの写真講座に 参加させていただいています。 松原さんの、写真が好きです。 この一瞬、という 瞬間を追体験させてくれるような写真 「自分自身の新しい発見と気づきのために。」 松原さんが、メンバーにくれたメッ…

noma

伊勢の新富座で 『ノーマ、世界を変える料理』を観ました。 何年か前に、写真に惹かれて買った本「noma」の世界 nomaのシェフ・レネが大切にしている 「時」と「場所」の概念は 佐藤初女さんが講演会で言っていた 「料理で大切なのは、旬の、近くの、新鮮な…